こんにちは、家庭菜園チャレンジャーノリジです。
今回は2024年度栽培中に発生した生育障害をもとに窒素飢餓(欠乏)についてまとめました。
備忘録を兼ねていますが、同様の症状が出た方の参考になればと思います。
生育障害発生の症状
まずは、栽培中に現れた症状を見ていきたいと思います。


生長点近くの葉は茎に近いところから黄色く
次第に生長点も黄色くなり「くねくね ぐるぐる」といった感じ
今まで見たことのない現象が起きました。
原因を調べるがよくわからず
この症状は今年初めて現れたものです。
生長点も縮れ?枯れ?るような状況で困惑しました。
明らかに異常が起きていることがわかる状態でした。
高温障害も相まっているのでしょうが、対策がわかりません。
困った末、上記写真をJAの職員に写真を見てもらいました。
残渣をすき込んでみたことなども話してみると
「窒素欠乏」との診断が・・・
残渣分解の際にも窒素が消費されるため、不足してしまったのではないかとのこと。
ただし、微量要素が不足の可能性もある為(肥料が吸収できない)、窒素だけ肥料をあげるのでなく微量要素入りのものがよさそうと言われました。
窒素資材による対策
上記の助言を参考に、窒素資材を調べました。
よくある肥料として化学肥料と有機肥料それぞれ2種類ずつ調べてみました。
- 尿素
- 硫安
- 鶏糞
- 油粕
以下、細かく見て聞きたいと思います。
尿素(化学肥料)
尿素の特徴は以下の通りです。
【メリット】
◎水にとけやすい(葉面散布でよく使われる)
◎効き目が早い
【デメリット】
●窒素分しか入っていない為、他の肥料も必要になる。
*葉面散布の際には噴霧器なども必要になります。
硫安(化学肥料)
つづいて、硫安の特徴は以下の通りです。
【メリット】
◎施肥後すぐに植物に吸収され、効果が現れるのが早いです。
【デメリット】
●土壌pHが酸性に傾きます(酸性化)。
鶏糞(有機肥料)
ここからは有機肥料の紹介です。
まずは鶏糞になります。
【メリット】
◎窒素、リン酸、カリウムがバランス良く含まれており、様々な作物の生育に適しています。
◎有機肥料の中では比較的速効性があり、追肥にも使えます。
【デメリット】
●石灰分を多く含むため、酸性土壌で使用する場合はpH調整が必要です。
油粕(有機肥料)
つづいて、油粕です。
【メリット】
◎肥効が穏やかで、肥焼けの心配が少ないです。
◎窒素含有量が多めとなっています。
【デメリット】
●土壌微生物による分解に時間がかかるため、元肥として使用するのがおすすめです。
●リン酸、カリウムの含有量が少ないため、他の肥料と組み合わせる必要があります。
まとめ
今回は、家庭菜園での生育障害から対策を調べてみました。
私の結論は、
有機肥料(発酵鶏糞)と化学肥料(尿素)を組み合わせてみる。
となりました。
なお、調査をしてくと窒素飢餓の原因は、肥料不足だけでなく「土壌のpHや水不足、病害虫など、様々な要因」が考えられるという事です。
窒素飢餓の症状が見られた場合は、早めに対策を行うことが大切ですので参考にしてください。
なお、即効性を求めるなら化学肥料である尿素の葉面散布がいいと思います。
それでは、今回はここまで!
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